元気に歩いてのばそう健康寿命!
Let's leave something wonderful for the children!
english

NEWSニュース一覧へもどる

朝日新聞 2013年1月3日(木)
新聞記事

「直立二足」の謎 追う
メカニズム研究

「直立二足」の謎 追う
メカニズム研究

大阪府茨木市にある「歩行開発研究所」の所長で関西医科大学名誉教授の岡本勉さんは40年以上、歩行の謎に迫ろうとしてきた。太ももやふくらはぎなどに電極をつけ、人が歩く時に使う12種の筋肉の活動を記録した0歳児から80代までの「筋電図」が延べ千人分以上残る。

岡本さん本人、長女で京都大学非常勤講師の香代子さんを含め、同一人物の経年変化を記録し、成長、老化に伴うデータが豊富なのが特徴だ。

筋電図の分析から、前かがみに中腰姿勢でよちよち歩く乳児型歩行は、3歳ごろから直立姿勢の成人型へ発達し、歩行に必要な筋肉を均等に使い始めることがわかった。一方、中高年以降では脚や背中の筋力が弱って一部の筋肉に過剰な力がかかり、筋電図は乳児型に酷似するという。

岡本さんと一緒に研究に携わる香代子さんは、よくつまずく人はすねの筋肉が衰えてすり足歩行になり、猫背で歩く人は背中の上部の筋肉の衰えが原因、と指摘。すり足歩行の人には少し大股で歩くなど、筋力の衰えを補うウオーキング法を提唱している。

直立二足歩行は地球上で人にしかできない。岡本さんは「赤ちゃんの独立歩行は人としての歩行獲得のゴールであり、スタート」と話し、赤ちゃんが自力で歩けるようになる仕組みの解明を目指す。

立ったままの姿勢を維持する筋肉の働きの解明がカギになるといい、「歩けなくなった人の歩行機能を復活させる手法がわかるのでは」。香代子さんは期待をかける。(藤井匠)

このページの上にもどる